■シロアリの発見
□蟻道、蟻土の発見
シロアリは空気の動きを嫌い、体表の体毛が揺れると怖がり逃げる習性があります。
そのため、床下の基礎や配管の裏など、風の流れの少ない場所に土や分泌物を固めてトンネル上の通路(蟻道、蟻土)を作ります。
基礎周りや風呂場、押し入れ内部、玄関周りなどにこのようなものを発見したら、専門業者に調査を依頼しましょう。
□木部がパサパサになっている
柱などの木部がパサパサになっていたり、ポコポコとした空洞音がする場合や、床がフワフワ沈む場合にはシロアリによる被害が考えられます。
□庭木が急に枯れた、添木がボロボロになった
このような場合にはシロアリが生息している可能性があります。直ちに家屋を加害するという事ではなく、家屋に近年、シロアリ予防処理が施されていればあまり心配する必要はありません。しかし、新築またはシロアリ防除工事されてから5年以上経過している場合には専門家に相談されることをお勧めします。
□壁紙クロスにシミが出てきた
壁紙にカビのような色目のシミが突然現れた場合にはシロアリによる場合もあります。雨漏りによることが多いですが、雨漏りしていると、シロアリの侵入を促しますので専門家による調査が必要です。
□羽蟻の出現
シロアリは巣別れのため1年に一時期、羽蟻が一斉に飛び立ちます。これを群飛と呼びます。群飛の時期はシロアリの種類によって異なります。
■ヤマトシロアリの羽蟻
□見た目の特徴
・胴体は黒く寸胴(黄色い線が首周りにある種もある)
・羽は4枚とも同じ大きさで胴体の2倍くらいの長さ
・全体の長さは羽根を含めて10ミリくらい
・触覚が真直ぐ、数珠状
・羽はすぐに落ちる
□群飛時期(大分県一般)
4月中旬から5月いっぱいの雨降り後の少し蒸し暑い日の朝10時~15時頃までがピーク。
玄関周りや浴室での発生が多い。
□対処方法
このような羽蟻を見たら専門業者に調査を依頼しましょう。なお、駆除をスムースに行うため、業者が来るまではエアゾールなどの使用はしない方が良いです。
羽蟻は採取して業者に見せてください。
■イエシロアリの羽蟻
□見た目の特徴
・胴体は茶色で寸胴
・羽は4枚とも同じ大きさで胴体の2倍くらいの長さ
・全体の長さは20~25ミリ
・触覚は真直ぐで数珠状
・かなり大量に発生する
・羽はすぐに落ちる
□群飛時期(大分県一般)
5月の下旬から7月上旬で夕方15時くらいから夜中まで大量に発生。発生すると、ツバメやスズメが集まって来てエサにする。明るい方に向かって飛ぶ習性がある。
夜間は電灯に群がります。
□対処方法
このような羽蟻を見たら専門業者に調査を依頼しましょう。羽蟻は掃除機で吸い取ると良いでしょう。